私は TY85型 トランスミッションは、世界でも5本の指に入るほど素晴らしいマニュアルトランスミッションだと思っているのだが、EyeSight との融合を考えれば、やはり 2ペダル への対応は不可欠だ。しかも完全なクラッチペダルレスの 2ペダル なら、あらゆる路面でもはや WRX STI の 2.0L級 世界最速の座を脅かすものはない。一方、マニュアルシフトの楽しさを好む人もいる。
難しいところだ。
だが、クラッチを完全に電子制御化して、ギヤを確実に同期させることが可能なら、もはや シンクロ はいらないかもしれない。ドグミッション化が可能なら、トランスミッション自体の軽量化や、各ギヤの歯幅を大きくすることで、さらなる高トルク化への対応が可能になる。それは、FA20型直噴ターボエンジン のレブリミットが、現在 6,500rpm で、もっと上まで回すことを仮定した際のポテンシャルを考えれば、決して無為ではないように思える。
そういうシステムができたとしても、当座は高価なものに違いない。だがそれが量産効果でコストが下がり、より洗練され強靭なものになった時、ライバルは震撼するだろう。
新しい WRX の向こうに、私はそんな夢を見ている。 |